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水槽の安全って?中途半端な知識じゃ扱えない火災・水漏れの事実!

水槽の安全って?中途半端な知識じゃ扱えない火災・水漏れの事実!

おたくの水槽は安全ですか?

もし、このような問いかけがあった場合、私は「100%安全とは言えませんが全力を尽くします」と言います。

私たちは毎週お伺いする際、必ず危険な部分のチェックを欠かさず行います。
もし、緊急性が高い危険なことがあればすぐに対応することは当たり前です。

では、水槽を置く楽しみの裏にはどんな危険があるというのでしょうか?

 

1. チェックを怠ると危険な水槽の安全管理

水槽は水の入ったインテリアであるということを忘れてはなりません。
最も多い事故は水漏れです。

水槽を設置してから3年以上経過した経年劣化を見落とすというケースが多く見られます。ガラスの張り合わせでできたガラス水槽の場合、つなぎのシリコンが劣化し、弱くなった部分に水圧が過剰にかかることで劣化が加速し、末には水漏れに至ります。

また、海水水槽では、ライブロックから這い出た虫がまるでドリルで穴をあけるようにシリコンに穴をあけて水漏れに至ったケースもあります。このケースは、シリコン周辺にワームプロテクトという方法を製作段階で取り付けておけばよいですが、ほとんどの水槽でこのようなものは取り付けてありません。(市販水槽ではまず取り付いていません)

アクリル水槽も長持ちするように思われがちですが、経年劣化で水漏れを起こさない保証はありません。
アクリル水槽は長年使用していると膨張していくケースが見られます。膨張が進むと水槽上部のフランジが外れ、さらに膨張が加速し破裂状態に至ります。

これは、導入初期に安価なアクリル水槽を選んだことで水圧とアクリルの厚みが合っていないことが原因と思われます。

人は目先のことには慎重になりますが、10年先の水槽の状態まで先読みして設置することはありません。

だから私たちははっきり言います。
毎週お伺いしてチェックするからこそ、「劣化がずいぶんと進んできているのでそろそろ水槽の入れ替えをご検討下さい。」と。

お客様の中には”一度買った水槽は一生使えるもの”と思っておられた方もいらっしゃいました。
もちろん最初は怒られましたが、経年劣化で悪い部分が出てくることをご理解下さると水槽を入れ替えることに承諾下さいました。

 

2. 水槽器具の安全管理

危険は水槽だけではありません。
むしろ水槽よりも危険なものは水槽に使用する器具類です。水槽の器具類は電気製品を多用します。

シンプルな循環システムにしても、水温維持のヒーター、水を循環させるポンプ、照明器具という最低限3つのコンセントが必要になります。

サンゴを維持するためにはさらに何個ものコンセントを使用しますので器具が増えれば増えるほど危険も増すということになります。

そして、電気製品はメンテナンスを怠ると火災を引き起こす要因がたくさんあるのです。

では、どのようなケースがあるのでしょうか?
具体的に見てみましょう。

 

“冬場になってヒーターが暴走し、いきなり高水温に!”

私たちはルールとしてヒーター器具は2年に一度異常が無くても交換を義務付けています。
この事例は社内で起こった事例です。
社内の魚をストックする水槽のヒーターは義務付けを行わなかったため、2年を超えて使用を行っておりました。夏場はほとんど動かないこのヒーターという器具は秋口に気温が下がるにつれ動き始めます。

事故はこのような時に起こります。

 

ある日、何か電子機器の焦げたような臭いがただよってきて、「何だろう」とチェックをすると水槽の中でヒーターが熱暴走(勝手に温度が上昇し続けて制御できない状態)を起こし、破裂していたのです。

もちろん、中の生体は高水温のため全滅していました。

何が原因かというと安価な市販のヒーターを長年使用していたことによる事故です。最近はヒーターの事故が火災を引き起こしたという事例が後を絶たず、経済産業省も動き出す事態となっています。

だからこそ、故障時に火災を起こさない回路設計がされたヒーターを使用し、さらに毎週正常な状態かを安全確認します。

何かあってからでは済まない安全を身近なところから実践しております。

 

“キャビネットの中から何かバチバチと異音がする”

水槽に使用する器具は近年様々あり、何を飼育・維持するのかで使用する専門の器具も多様化しております。
そのような器具を使用するにつれ、増えるのがコンセントを使用する数です。

コンセント周りはホコリをふき取り水がかからないよう最大限の注意を払っていてもこのようなことが起きます。
お客様より、「水槽のキャビネットの中からたまに大きな音がする」ということで早速全ての水槽に関わる電気製品のチェックを開始。

特に見た感じでは異常は見られませんでしたが、とある機器のACアダプタが変形していることを確認しました。
「何だろうな」と思い、その機器の最大能力に設定を変えたところ、ACアダプタから異音と振動がはっきりと確認できました。

替えの交換器具で対処したという事例です。

 

 

これは、器具のACアダプタの製品不良という事故です。
決して、購入したものが長く安全に使用できるものだけとは限りません。

アダプタの中を分解したところ、コイルという電子部品が焦げ、基板まで真っ黒になっていました。
この製品は中国製でACアダプタも中国製でした。

しっかりちゃんとした規格のものに交換して現在も使用できる状態になりました。
このように、水槽の電気製品は疑いの目を持って「いつかは壊れる」という意識のもと、メンテナンスを致しております。

 

“エアレーションの気泡がコンセント周りに飛んで火花が!”

これは、とあるアクアリウムのイベントで目にしたびっくりの光景です。
アクアリウムのイベントでは様々なレイアウトのアクアリウムを目にして楽しんでられるお客様を目にします。

私たちはレイアウトもそうなのですが、ついつい目に行くのが配線の安全って大丈夫なの?というところです。

ある業者が立ち上げたアクアリウムはガラス蓋を外した上部から水が落ち込むアクアリウムでした。水はバシャバシャと流れているため、水槽付近は水が飛び散っていて「危険だなぁ」と感じるものでした。そしてブクブクと言われるエアレーションもしており、その気泡がはじけた水も水槽の外に飛んでいます。

眺めていると後ろのほうからバチバチと音がしています。
コンセントに水がかかり、トラッキングという現象を起こして火花が散っていたのです。それでも放ったらかしの業者。

このような安全管理でメンテナンスをされたとなったら命がいくつあっても足りませんよね。安全管理に疎い業者はこの危険性を分かっていないのです。

 

“他業者から引き継いだ水槽・・・水漏れ寸前の爆弾水槽でした!”

長年、アクアリウムのサービスを受けられているお客様は変化しない水槽のデザインに飽きられて当社に乗り換えを検討されるお問い合わせを下さるケースがあります。

当社は毎週お伺いすることでお客様のデザインの好みや感性を理解しつつ、デザインを季節に応じて変えたり、何かイベントの際に派手にしたりと常に変化のあるアクアリウムを楽しんで頂いております。

このケースは今ある他業者のデザインに飽きてお問い合わせを下さったお客様に水槽の現地確認を行った際のことです。

私たちは既存で水槽を置かれているお客様でも必ず現地確認を行ってからご予算などの提示を致します。

それは、設置されている場所に行くことで既存の水槽の安全の状態や劣化状態を把握することができるからです。

場合によっては劣化がひどくお受けできない状態を説明させて頂き、買い替えをご提案することもあります。

全てはお客様の安全が第一ですから!

そんな現地確認で見たビックリする水槽がこんなものでした。

その水槽はアクリル製で四角形のものでした。
いつ頃から設置をされているのかお伺いすると、10年は経過しているようにおっしゃられ、「これはそのまま引き継げない劣化がどこかにあるかもしれない」と感じました。

水槽を隅から隅までチェックすると、なんとこの水槽は長年水の水圧を受け続けてきたせいで水槽自体が膨らんでいるではないですか。

そして、アクリル水槽を水圧から守るフランジが今にも剥離しかかっていました。
はっきりお客様に言います。
「この水槽はもう劣化がひどくて買い替えをしなければ私どもも引き継げません。いまにも破裂しかかっています。」

何故、今まで管理していた業者はこのような提案をしなかったのか?

答えは簡単です。
買い替えの提案をすることで解約されてしまうリスクを恐れたからです。

要するに何も言わなければ継続してレンタル料金を頂くことができるので何かあったら対応しようがこの業界のおかしな所です。

 

解約されるかどうかを決めるのはお客様です。

 

そして、真摯に説明することで、少なからず当社では解約されたお客様はおりません。
他にもガラス水槽のガラスを繋ぐシリコンが劣化し今にも水漏れを起こしそうなお客様はたくさん見てきました。

いい加減な業者の実態はこんなものです。

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