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月一メンテナンスの弊害

月一メンテの弊害

アクアリウムをリースやレンタルといった業態を扱う業者は都内だけでも大小無数に存在します。 インターネットで調べれば同じようなホームページをたくさん拝見することができるでしょう。

中には上から順番に電話して互いの見積もりを出して安い方を選ぶ”相見積もり戦法”。常套手段だと思います。ただ水槽のメンテナンス”だけ”してもらいたいのであれば。

ここでは、メンテナンス契約をスタートしてから知る落とし穴もあることに気付いてもらえたら幸いです。

メンテナンスをする業者は大小無数にあると言いました。そのほとんどが月に一度または二度の頻度をメンテナンスのサービスとしています。訪問頻度が少ない方が皆さんも予定が組みやすいし良いかな。そんな方には是非お勧めします。

逆を言うと、本当に綺麗なアクアリウムを安全に維持してもらいたいのであればお勧めしません。

どういうことでしょうか?

レミニセンスでは、必ず毎週お伺いしています。
“必ず”です。
そこには意味があります。

水を扱うレミニセンスのデザイナーは絶対に安全な維持・管理と季節で変わる微妙な水質の変化に気付きが必要です。

夏場は気温が急に上がるため、お魚やサンゴ、水草といった生き物に何らかの変化が出やすい時期です。
冬場は乾燥するため、水が蒸発しやすく、海水魚の水槽ならば水中の塩分の比重が変わりやすいうえ、日中の太陽が夏場より低い位置にあるため水槽にコケが発生しやすくなります。

そんな変化が著しい水の管理を月に一度のメンテナンスで綺麗に管理することはまず不可能です。

「当社は独自のバクテリアで長期の水換えが必要ありません!」や「独自の管理技術でコケの発生しない水槽を実現しています」といったことを大々的にアピールしている業者もありますが、水槽に関しては水換えの頻度が最も重要です。

ちなみにこれは、業界タブーなので大々的にはこの業界ではうたえないことです。
なぜならば、商品が売れなくなるから。

確かに、様々な水質を測る方法があり、バクテリアが水質を綺麗にしてくれることは事実です。

しかし、月に一度や二度、ましてや太陽光が降り注ぐ空間や室温が暖かくなりやすい空間など水槽を置く場所の特徴は一つとして同じ環境は無いのです。

暑さでバクテリアが育ちにくい環境では、水換えと底砂を丁寧に掃除することで水中にいるバクテリアにも酸素が行き届いて良質なバクテリアだけ活き活きと育ててあげる必要があります。

お魚がエサを食べなくなったり、サンゴが開かなくなったり、水草が枯れやすくなったりと変化の激しい場合は、水を全て入れ換えてリセットする判断を行います。

水質が安定するまでは、万が一状態が崩れた時は毎日でもお伺いしています。
だってお客様に綺麗な水槽を見てもらいたいじゃないですか。デザイナーを肩書にしているのですもの。

ここまでやって始めてメンテナンスサービスなのです。

 

照明を明るくつけられない月一メンテの弊害

さきほどお教えしたようにバクテリアで綺麗に維持するという”うたい文句”の業者には、条件付きのからくりがあります。
・維持するために照明は3時間までです!
・照明の明るさは当社にお任せ下さい!

この2つが示唆していることは一体何でしょうか?

その答えは、照明を条件以上につけるとコケが発生します!
と言いたいのです。

だから、照明の明るさや点灯時間はお客様の意向を無視して昼間の数時間だけつけてほとんど照明のつかない暗い状態だったり、照明自体に黒いテープなどで細工をして光量を落としたりするなど全体的に暗くする方向にあります。

はっきり言います。
照明は長時間、光量の強い照明をつければつけるほどコケが発生します。原因は水に含まれるリンが光と結びつくことと言われています。通常は水道水を使用しますが、水道水にもリンは含まれますし、水槽内にもリンをゼロにすることが難しいです。

そのため、リンを減らすということがコケの発生を防ぐ方法となります。
逆を言いますと、リンを減らせれば照明を明るく長時間つけて楽しんでもらえるわけです。

では、どのような方法があるでしょう?
答えは水換えの頻度と量です。

コケを減らす抑制剤を用いる方法もありますが、生体に悪影響な薬剤が多いことも事実です。
そして、サンゴの入った水槽にはほとんど使えません。

週に一度のメンテナンスで最も重要なことは、その時々で変化するコケや水質の状態を見てデザイナーが水換えの量を決めることです。
毎週の水槽内の状態の変化を見逃さずに対処することが、いつも綺麗で癒されるアクアリウムに繋がります。

ですから、レミニセンスでは強い照明でサンゴを活き活きデザインでき、開店から閉店までの時間照明を煌々と点灯させた状態でお客様にご覧頂いております。

「訪問頻度が多いのは煩わしいですよね?」といった業者の営業トークがどれだけリスクの大きいことをお客様に突き付けているか分かりますよね?

 

月一メンテで安全は確保できるのか?

はっきり言います。そんなことは電機製品を扱う限り確保できません!

水と電機製品を扱うアクアリウムは、扱いを疎かにすると漏電(感電するような事故)、水槽はショート(電機製品の故障)、過電圧・過電流(過剰に熱を持ってしまう現象)、火災(熱を持った電機製品から出火すること)など危険がいっぱいです。

そのような水と電機製品で組み立てたシステムを毎週チェックし、ヒューマンエラーを無くすことをレミニセンスでは、メンテナンスカルテでお客様とチェックしながら毎週サインを頂いてダブルチェックしております。

何かあったときに大惨事になる危険を知っているからこそご契約の際に知っていてもらいたいのです!

代表の経歴がその恐さを保証します

代表(以下、小西)は電源(パソコンなどのアダプターのようなコンセントから最初に電機の入る製品)とコンデンサ(製品の寿命に最も影響する電子部品)を営業の立場で扱っておりました。小西が営業していた相手は皆さんが知っているテレビや事務機、パソコン、携帯電話メーカーの大手のエンジニア、バイヤー、品質保証部門のエキスパートたちです。

電機の引き起こす事故や不具合(不良品として返ってくるもの)は日常茶飯事で一件一件現象や要因を社内で解析し、解決して参りました。

新入社員を経て約四年、小西は大手医療機器メーカーに転職します。 電子部品を扱うからこそ最も厳しい医療の現場で失敗の許されない(失敗=患者さんの死)という現場に身を置いて製品に自信を持って販売、管理をしたいと一念発起しました。

その後、主に中国の電子部品を日本の大手電機メーカーに使って頂く電子部品商社に転職し、液晶や様々なコンデンサ以外の電子部品のことも学びました。

どの電子部品も一つ言えることは電機回路に水やホコリなどの外部からの侵入があると火花を散らして壊れるということです。

アクアリウムも綺麗に見える裏側は電機製品がたくさんぶら下がっているということは人ごとではないのです!

 

■レミニセンスで扱う電機製品

レミニセンスでは値段を問わず、安全を最優先した電機製品を導入しています。
万が一、故障に至ったとしても熱を持って火災を引き起こさずに故障してくれる電機製品のみ扱います。

その管理を毎週行い、異常があれば新しいものに交換します。 水槽に関しても危険な状態になる前に事前にお客様に相談し、どのような状態か丁寧に説明させて頂きます。

例えばお魚が住みやすい温度に水温を管理してくれるヒーターやクーラーといった電機製品は定期的なメンテナンスをメーカーに依頼して安全な状態を長く維持するようにしています。

ヒーターに関しては水を温める=熱を持つ電機製品ですので毎週の安全チェックはもちろん、約2年で新品と交換します。それより先に故障してしまった際も月額のメンテナンス料金から交換費用を頂いておりますのですぐに交換をさせて
頂きます。

特にヒーターという電機製品は国内・海外メーカー問わず様々な種類が販売されていますが、安さだけで選んでしまうと、大変な事故を起こす危険が隠されています。

これは一例ですが、実際に経験したことです。

ある日、家で飼っていた海水のお魚のいる水槽を掃除していました。
冬場に近づいていたので、ヒーターを入れてあげようと昨年の冬に購入して使用していたヒーターを掃除のあとに取り付け、コンセントを挿して作業を終えました。

30分ほど経った時、どこからか異臭がすることに気が付きました。「えっ?この電子部品が焼けた臭いは一体何なの?」
臭いの強い方に寄っていくと水中で真っ黒に焦げて割れたヒーターと可愛がっていたお魚の死んだ姿がありました。

わずか半年も使っていないヒーターを数ヶ月ぶりに使用してこのような状態になってしまったのです。

原因は難しいお話になりますが、ヒューズという電気の流れを遮断する部品が安価なヒーターで付いておらず、故障したあとに熱暴走という温度が上がり続ける現象が起こりついにヒーターの外装を破壊して止まったと考えられます。
レミニセンスでは、なるべく安全な設計をされた機器をお客様に導入しております。

例えば、最も危険な熱を持つ器具である”ヒーター”は万が一の時に機能を停止するものを採用しております。
たぶん、安上がりを求める業者はそんなことに意識しません。

でも、置いて頂いたデザインされたアクアリウムを長く楽しんで頂くためにはこの器具の安全性が最も重要です。
このヒーターという器具は、一歩間違えると感電や火災を起こしかねない大変な被害が起きる事態です。

このようなことが起きないようヒューズ付きの設計であること、ヒーターが水から出ても熱を持たない設計をされている製品であることを前提条件として選んでいます。

他にもタイマーがズレてお店のオープンに照明がつかなかったり、フードタイマーのエサがなくなってお魚たちが痩せてたり、照明の電球がきれたり、水漏れが起きうる箇所の劣化部品の交換など毎週チェックするところはたくさんあります。

だから言いますけど、月一メンテナンスにはブランクが長すぎるため弊害がたくさんあります。

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