近年、労働環境の改善が社会では問題になっており、働き方改革が叫ばれるようになっております。
労働時間の短縮や週休3日制の導入など働く以外の時間を多く有効活用してもらおうとする動きが広がっているように思います。
しかし、労働する場所はどうでしょう?
デスクや休憩室、会議室など週に何度も使用する場所での働き方改革をなされている意識はまだまだ低いように感じます。
■労働環境で疲れる理由
約10年、上場企業のオフィスを3度の転職と共に渡り歩きましたが、労働する場所に配慮したオフィスはありませんでした。
それもそのはず。「オフィスは仕事をする場所なんだから仕事に集中しろ!」というのが一般的なもので、環境の改善を怠っているのですから。
それ故にデスクはパソコンと書類棚だけの5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)が整った環境が最も良いとされがちです。
5Sの整った環境下では頭の整理がつきやすいので仕事への集中力は上がります。問題はここです。
労働時間ぶっ通しで集中なんてできますか?
そのことを忘れてしまい「ここは戦う戦場!」的なオフィスは社員の疲弊も多いですし、離職する人間が多いことは目に見えています。
労働環境で疲れる理由は、安らぐ暇を与えず仕事の効率を上げようとするからです。
■働く時間を考えてみると
仕事の集中は90分というのが一般的です。(大学の講義の時間と同じく)その90分でいかに仕事を仕上げるか。そして、適度な休憩をどのように摂るかです。
効率的な仕事をするには、効率的な休憩の摂り方を考えることに繋がらないでしょうか?
■仕事の効率とアクアリウムが導入される関係? ~①カラーセラピー~
最近のオフィスではアクアリウムを導入するケースがございます。
アクアリウムは、最近流行しているカラーセラピーの色彩の効果で心を落ち着かせる効果があります。
アクアリウムでは、水を扱うことから青色をイメージさせる、または水草の緑色をイメージされることが多いインテリアです。
カラーセラピーで言われる青の心理は3つの効果があります。
写真のような青を基調としたアクアリウムの空間は、休憩室やレストルームといった場所での導入が最適です。福利厚生といった面でも導入を検討されているオフィスがございます。
また、カラーセラピーで言われる緑の心理は3つの効果があります。
写真のような緑を基調としたアクアリウムの空間では、オフィスに居ながらにして自然を感じられるということで、食堂などの休み時間に人が集まる場所での癒しの効果が期待できます。
■仕事の効率とアクアリウムが導入される関係? ~②リラックス効果~
先程の章で述べたように効率的な休憩の摂り方は、アクアリウムの導入で改善が見込めます。
下記のデータは、アクアリウムを7分以上眺めているだけでリラックス効果があるという実証です。
マンホイットニーのU検定という検査にて観賞魚を7分以上眺めた際に心拍数が下がるというデータです。
10分程度の休憩の中でアクアリウムを眺められる空間でのリラックスは、効率的な休憩の摂り方に最適です。
■仕事の効率とアクアリウムが導入される関係? ~③ストレスの緩和~
仕事でかかったストレスは、取り除くことで仕事への意欲が上がり、結果として仕事の効率アップへ繋がります。
医学的な検証からアクアリウムのストレス緩和効果は少しずつ分かってきています。
具体的な数値は難しいため掲載しませんが、「生活の中のアクアリウムの効果研究チーム」というところが、唾液アミラーゼというストレスの度合いを表す物質がどのように上下するかを検証した結果、アクアリウムを眺めている方が体内のストレス指標酵素が減少したと報告されています。
また、脳波による検証では、10分間アクアリウムを眺めた時にシータ波という脳波が検出されることが分かっています。
このシータ波というもの、簡単に言うと脳が休んでいる非常に心地良い状態を表しています。朝の目覚める時、入浴中、トイレに入っている時など限られた時にしか出ない脳波です。
シータ波になる空間では、”アイデアがひらめく状態”にあるとも言います。
今回は労働環境の改善という視点でアクアリウムを導入する効果がどのようなものかご紹介させて頂きました。
導入に伴い、大きさやご予算、必要な場所などは当社デザイナーが訪問し、ご説明させて頂きます。
ストレス緩和の社会にアクアリウムのある空間が貢献できる時代です。
インテリアを新しく買うとき、どんなことを考えますか?デザイン性があって調和が取れて機能的。今回はそんなことを取り入れたアクアリウムのご紹介です。
■イメージ通りの色合いとは?
新しくオフィスを構えるとき、新しくクリニックを開業されるとき、介護施設や育児施設や新居など満足いく空間を手に入れた時はこの上ない喜びと「これからもっと頑張るぞ!」とやる気に満ち溢れますよね。
色はその人それぞれに思うものがあり、こだわりを持つものでありますが、実は色にはこんな考えがあります。
■純色と補色
純色というのは「白・灰色・黒を除いた混じりけの無い色」を意味します。例えば真っ赤とか、真っ青、とかですかね。
図は真っ赤を純色とした場合のグラデーションです。
まぁ純色を使えば使うほど目立つ明るい空間になりますよね。何せ明るくて鮮やかなのですから。
また、補色というものがあります。
真っ赤に対して真緑を同じ空間で扱うと、反対の色彩ですので目立ちます。
このような色彩を自由に扱い水槽のデザインや水槽内のお魚の色合いや岩などとの相性をイメージします。
■例えば 事例① 木目のインテリアと青い水槽空間
先程の補色に当ててみましょう。こちらのお客様はクリニックの待合室です。
木目はどちらかというと“橙色”≒“青系” です。
※ ≒はニア・イコール
落着いた木目の雰囲気のある待合室にキラキラと水の揺らぎが写るアクアリウムにブルーを基調とした照明が降り注ぐ。
この補色を取り入れた待合室は「またここのクリニックを受診したい」というリピーターの心理を活用していますね。
■例えば 事例② 水槽のデザインに補色を使ったアクアリウム
白い壁や周囲と合わせるというより、水槽内のデザインをこだわった中でも補色は活用できます。
このアクアリウムは季節感のあるアーテフィシャルフラワーをグリーンブッシュや本物の水草でデザインしたものです。
赤い花(写真の花はポインセチアという12月頃に飾るものです。)と緑色を取り入れることで鮮やかさの増したデザインにしています。
(クリスマスの色のイメージも赤と緑という補色を使っていますよね。)
このようなイメージは例えばこんな時に使えます。
■他にもアクアリウムの実績例
Case1.青い照明≒橙のサンゴ ・赤い照明≒蛍光グリーンのサンゴ 魅力あるダブルの補色デザイン
人を引き付けたいエントランスに様々な補色を使ったデザインは集客に繋げられるインテリアです。
Case2.目立つ大きめの黄色いお魚≒ブルーの照明 色濃くお魚の色彩が繁栄されます
写真のお魚は“シテンヤッコ”という目立つ黄色をしたお魚です。
強いブルーの照明とそれを引き立たせる白い照明の調光でここまでお魚の色合いを引き立たせています。
その他、赤いお魚には逆に紫やブルーといった近似種の色彩を取り入れることで色濃く見せる方法もあります。
今回は“色”をテーマにどのようにレンタルアクアリウムのデザインをしているかをご紹介させて頂きました。
色って本当に奥深くてコンセプトに最適なものを見つけることは難しいですが、常に追求し続けているデザイナーがいること、お任せできること、少しでもご理解頂ければ幸いです。
最後に・・・
さて、こいつはいったいどんな色のデザインに似合うのでしょうか?
友情出演のハリセンボン(黄色)