2016.08.30
東城 久幸インタビュー(アクアリウムセラピー 2011七夕号より)
「自分でメンテナンスをしなくていいのなら」とtojoファミリーの提案に飛びつきました
【きたがわ整形クリニック】
理事長・北川 敬二先生からのメッセージ
始めに受付を担当されている鵜川さんが話をしてくれました。
(東城)こちらにあるアクアリウムはどうですか?
(鵜川さん)当医院を訪れる皆さんは、必ず立ち止まって水槽を見ています。魚の名前もよく聞かれますね。「いいねー」って言われます。
特に待ち時間が長い時は良く水槽を見られていますね。水槽が無かった時と比べると、待ち時間の不安や苦痛の軽減と、本当に癒し効果を感じました。患者さんは、皆さん具合が悪くてここを訪れるので、ほとんどうつむいたりされています。そんな患者さんがアクアリウムがあることで顔を上げてくださいます。
そこに病院を思わせない雰囲気が生まれているからだと思います。
数字に現れるようなものではありませんが、水槽の無かった頃とは本当にその違いが観て取れます。患者さん達は魚が泳いでいる姿をずっと見ていらっしゃいますが、時には魚が生んだ卵に出会うこともあります。
そういう日々違う光景に癒されているのだと思います。患者さんの表情から以前の暗い表情はまったく感じられません。
(東城)魚達はこの水槽の中で必死に生きているので、それが伝わってくるのでしょうね。
鵜川さん自身も水槽でかなり癒されているようでした。次に理事長の北川 敬二先生にお話をお伺い致しました。
(東城)
北川先生の専門分野を教えていただけますか?
(北川先生)整形外科一般です。
(東城)こちらの医院に訪れる患者さんの症状ではどのような症状の方が多いのでしょうか?
(北川先生)膝や腰が痛いと言う方が多いですね。
(東城)やはりご年配の方が多いのでしょうか?
(北川先生)ご高齢の方は多いのですが、最近では30~40代の比較的若い方も腰痛等で訪れます。
(東城)若い人達は原因が違うのでしょうか。
(北川先生)お年寄りの腰痛とは若干違う要素も感じられますね。おおもとに椎間板ヘルニアなどがあり、それをかばっているのです。
防御態勢を取ることが慢性的になってしまいます。コップに水をギリギリに入れるように若い人は限界まで無理をしているようですね。
若い人で力仕事をする人は特に慢性的に筋肉が疲労状態になっています。デスクワークの人達はパソコンで腱鞘炎になる人もいますし、一番多いのは首と肩ですね、同じ姿勢が一番良くないです。必ず途中で肩をほぐす軽い運動が大切です。
(東城)こちらの医院には一日何人くらいの患者さんがいらっしゃいますか?
(北川先生)多い時は200人くらいですね。
(東城)ドクターの仕事って本当にすごいですよね。
(北川先生)そうですね。この仕事をしていると風邪もひけませんね。
(東城)私もそうなのですが、先生が元気でないと人にパワーを与えることはできませんよね。この病院では何か特別に工夫されていること等はありますか?
(北川先生)リハビリの機械はなるべく患者さんの症状を早く緩和できるよう常に新しい器具を取り入れるよう心がけています。特に最初のコンセプトから足湯を取り入れています。
(東城)足湯ですか?病院には珍しいですね。
(北川先生)一人ひとりが足を入れられる足湯を用意しています。もちろん病院なので衛生面は徹底して、一人ずつお湯は入れ替えます。
ゲルマニウムを扱われている方と縁があり、それを取り入れてみました。ゲルマニウムの原石が入ることで、通常のお湯より温まりの持続効果があるようです。
そちらの方は私の専門分野ではありませんので確証はありませんが、僕は何事も可能性のある限り、やらないよりはやった方が良いと思うので取り入れています。患者さん達には大好評です。
(東城)やはりそういった患者さん達への心遣いをされる先生のお人柄が患者さん達に伝わるのでしょうね。
(北川先生)そこが大切なことだと思います。薬や注射で治すことも必要ですが、体の内面から治していかなければいけませんね。
整形の場合、なかなか患者さんに対して「大丈夫ですよ」とは言えないのですが、「一緒に根気よく頑張りましょう」と伝えています。
(東城)今後、先生はどんなことを目指していらっしゃいますか?
(北川先生)これからもこの地域の方が安心して相談に来られるような医院を目指します。良くなれば来なくなっていいのです。ちょっとでも具合の悪い時は相談に来てもらえればと思います。
(東城)このような先生がいると本当に近くの方は心強いですね。反対に先生が倒れられては困りますね。先生の跡継ぎ候補はいらっしゃらないのですか?
(北川先生)息子が今年大学に入りましたので。
(東城)それなら心強いですね。私はきれいにディスプレイされた水槽の中で魚達がいつも心地良く泳ぐことが大切だと考えています。
隠れる場所が無いような水槽では魚達がびくびくおびえてしまいます。そうすると観る側にもそれが伝わってしまいます。
優雅に気持ちよさそうに泳いでいる魚を観るからこそ安心感が伝わるものだと考えています。
(北川先生)僕も本当にそうだと思います。
ただ「きれい」である事が先走り、「優雅に泳ぐ」ことが大事だとは今まで思っていませんでした。小動物でも実際そばにいるだけで人を癒す効果があると思います。
僕は以前、川で取ってきた小さい魚の赤ちゃんを一年ぐらい育てて10cm位に成長してから、また同じ川に放流したりしていました。子供が小さかった頃には田舎の川に一緒に連れて行きました。命を大切にすることを教えるのに、川はいいですね。
でも水槽の水換え等は家内がやってくれましたけどね(笑)。僕は餌をあげることくらいでした。
開院の時は水槽をキチンと場所を決めて置くつもりだったのですが、家内から止められました。「誰が手入れをするの?」と。
スタッフにさせるわけにもいかないので、その時はあきらめていました。
(東城)汚い水槽では逆効果ですし、やはり病院ですから衛生的にも先生をはじめスタッフの方は手を入れるべきではありませんね。
(北川先生)
その時はTOJOのさんみたいな会社があること自体を知りませんでしたから、開院して1年くらい経って、そんなことも忘れていた時に、tojoファミリーの方がいらっしゃって説明をしていただきました。
我々が管理しなくても管理していただけるのであれば、とまた家内に相談したところ、家内もアクアリウムは好きだったので導入することになりました。 営業に来られた時には僕から飛び付きました(笑)。
(東城)
きっと何かの御縁があったのですね。私も北川先生との出会いはやはり御縁のあったことだと感じます。私と同じ昭和32年生まれということも……。
(北川先生)営業に来られた方の顔を見た時には正直何を売り込まれるのか不安でした。
でも、パンフレットを見せていただいて、「こんなにきれいな水槽ができるのだ」と思いました。
(東城)九州の「アクアプランニング」さんは、tojoファミリーの中でも特に優れていて全国でもトップクラスです。
(北川先生)僕らの思うセラピー効果は、東城さんの言う通り、脳波に表れているのは間違いないと思います。
病気が早く治るためには気持ちから落ち着くことが大切です。 不安やいらついている状態では治療の効果も半減してしまいます。
そのような意味では、待ち時間の不安や苦痛の軽減だけでなく、病院としてアクアリウムを観て治療効果を高めるものにしたいと思います。
アクアリウムを見て「きれいだ」とか「嬉しい」とか思うことは具体的に何らかの数値で表す以上に効果は出ていると思います。
やはり患者さん達はどこかに不具合があって病院に治療のために訪れるわけですから、希望的なものに癒されたいのだと思います。
それは我々医師の処置や診断でもあり薬でもあるのですが、患者さん達の目にする所のインテリアや絵やアクアリウムが大切だと思います。
「アクアリウムを数値で実証したい」という気持ちはわかりますが、まわりの方はアクアリウムでの効果は間違いなくあると思っている事は事実ですし、数値にこだわる必要もないと僕は思いますよ。
僕もこの水槽は1時間でも2時間でも、時間があればずっと眺めていたいと思っています。本当に落ち着くし疲れもとれますね。
(東城)北川先生はそうおっしゃってくださいますが、アクアリウムのレンタルメンテナンスサービスはまだまだ知られていないビジネスなのですよ。
先生の言葉で全国の医院や施設の人達に何かメッセージをいただけませんか?
(北川先生)
僕も九州のアクアプランニングさんを応援したくて、いくつか知り合いの先生を紹介しました。 設置につながってホッとしています。癒し効果のあるアクアリウムはもっとどんどん増やして行きたいですね。
この水槽は、導入した当初から、僕に対して一番癒し効果があったと思うし、みんなも「良かった」と言ってくれますね。
(東城)何より素晴らしいことですね。
北川先生はアクアリウムと素敵な奥様に支えられているようでした。
【きたがわ整形クリニック】
839-0861
福岡市久留米市合川町323-1
TEL 0942-45-0945
URL http://www.kitagawa-sekikei.jp/
東城 久幸(とうじょう ひさゆき)
水景デザイナー 株式会社アクア環境システムTOJO
代表取締役会長
日本観賞魚振興事業協同組合会員
1957年東京(高輪)生まれ
1977~1990美容師(経営)
このTOJOグループの季節誌「アクアリウムセラピー」は無料にて配布致しております。ご用命はお問い合わせフォームよりお気軽にご希望下さい。
(代筆)
TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西