2016.09.01
レミニセンスで取り扱う水槽のサイズは、空間に合わせてミリ単位から製作ができます。
壁に組み込むタイプの水槽は、壁の幅や適正サイズを作り込みます。
今回は、東京都内の部屋の空間を考えたスリムタイプの水槽をご紹介したいと思います。
スリムタイプとは、水槽の奥行きを極度に短く取った水槽のことを言います。
一見、正面から見た場合には、幅がある普通の水槽に見えますが横から見ると薄いことが分かります。
このタイプは、東京都内の狭い空間や、縦長の間取りの空間に最適です。
インテリアの一部として、他のインテリアの幅に合わせて製作することもできます。
また、写真のように壁の一部として後付けすることもできるので意外と手軽にアクアリウムの癒しを体感することができます。
スリムタイプは、奥行きを犠牲にするため、レイアウトが非常に難しく、奥行きが出しにくい難点があります。
(デザインが的確でないと、ポスターのような立体感の無いものになりがちなのです)
その点は、レミニセンスにお任せ下さい。
小さな水槽のレイアウトを多く作り上げてきた実績のあるデザイナーが毎週メンテナンスにお伺いし、デザインを致します。
つい先日ご成約頂きました調剤薬局のお客様は、縦長の部屋の間取りに悩んでおられ、現地確認の際に「水槽置けそうですか?」と不安なご心境をお伺いしました。
私のご提案は、「キッズルームの空間を今までのようにお子様が楽しめて、水槽も注目されるものにしましょう。」ということでした。
一番のポイントはスリムな水槽の“スリムさ“です。
単にスリムと言って も薄ければ良いということではありません。
写真の水槽は、奥行き20cmと決めました。
決め手は、“待合いの長椅子の半分のサイズ“です。
長椅子の半分のサイズにすることで、キッズルームの空間が確保できました。
また、水槽架台(キャビネット)も高さ70cmと、長椅子のもたれの高さに合わせることで、水槽が隠れることなくインパクトのある空間に変わりました。
(70cmの高さはお子様も水槽自体を見上げる負担も少ないのも決め手です。)
設置後の大幅な修正もなく、スタッフさんやお客様(患者さん)から楽しんで下さっています。
「今日は新しいお魚を追加で持ってきましたよ」 とお伝えするとメンテナンス作業が終わって外からチラ見したらスタッフさんがたくさん集まって新しいお魚を探していました。
【お魚のストーリー】
設置後にスタッフさんからご質問を頂く機会がありました。
「何か可愛い魚を足してもらえませんか?子供が喜ぶようなお魚がいいです。」
この水槽には、お子さんに人気のカクレクマノミとナンヨウハギ(ファインディング・ニモに出てくるニモとドリー)が泳いでいて十分かと思っておりました。
せっかくなので何か探してみようと仕入れ先の水槽を眺めているとある一匹と目が合いました。この子です。
このお魚は“ハリセンボン”というフグの仲間です。ご存知の通り、怒るとプーって膨らんでトゲトゲのボールのようになるあのお魚です。
普段、水槽の中で怒ることはあまり見かけませんが手ですくって水面に出したり、割り箸などでツンツン突ついたりするとプーって怒ります。
このハリセンボンをこの水槽に入れようと決めてから、ここからが大変な裏方作業が待っています。
お魚はすぐにお客様の水槽にお入れすることは、緊急の入れ替えでない限りありません。一度社内に持ち帰り“ストック水槽”というところでエサや環境に慣れさせ、体調を整えて問題なしと判断できてから、早くて1週~2週でようやくお客様のもとに入ります。
何故ここまで時間をかけるのかと言いますと、ハダムシなどの寄生虫は仕入れ先の水槽では発見しづらく、お客様の水槽で蔓延すると他の元気なお魚にまで寄生し、死に至らせます。そのため、お客様の水質と同じ環境下のストック水槽で泳ぎ方の様子を見ているのです。例えば、寄生虫がいるお魚は、かゆそうに体を岩にこすり付けたり、エビやホンソメワケベラなどのクリーニング行動をするものにしきりに寄って行ったりします。
このような行動なく、エサがしっかりバクバク食べるように管理しております。
ハリセンボンの場合は、まず他のお魚のように粒のエサをバクバク食べてくれません。
そのため、なるべく水を汚さない、そしてバクバク食べてくれる乾燥エビのエサに餌付かせます。慣れてくると、粉のエサにも反応してくるのですが、結構時間はかかります。
私は無添加・無着色の天然桜エビをスーパーで買ってそれを食べさせています。あのお好み焼きなどに入れるアレです!
7センチほどの大きさのハリセンボンにはちょうど口に入るサイズの桜エビはオススメです。準備は完了!
お客様に「新しい可愛いお魚持ってきましたよ!」とお伺いすると、皆さん集まって「キャー何これ?」とワイワイされていました。
数週間したのち、スタッフさんから「このハリセンボン大人気よ!わざわざ常連さんが薬の受け取りもないのに写真撮って帰っていくぐらい!」とお子さんだけでなくスタッフさんや大人の患者さんにまで人気のようです。
スリムさにもこだわり、可愛さも追求したアクアリウムの魅力!
“うちは狭いから“と諦めていた水槽がレミニセンスでは願いが叶います。
アクアリウムデザイン・メンテナンスはレミニセンスにお任せ下さい。
TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西