2016.09.02
東城 久幸インタビュー(アクアリウムセラピー 2011七夕号より)
■アクアリウムは子供が成長する上で、最高の教材になります
【ふかまち皮フ科クリニック】
院長・深町 幸一郎先生からのメッセージ
深町先生は、これまで熊本大学病院、麻生飯塚病院などで皮膚アレルギー疾患、慢性皮膚疾患、手術(皮膚悪性腫瘍、良性腫瘍など)の皮膚科診療に携わり、また救命救急センターでの経験を生かし、熱傷、薬疹などで集中治療が必要な重症症例の治療など数多くの経験をされてきました。
「これまでの経験を生かして、それぞれの患者様の症状に応じたきめ細かい診療を心掛けていきたい」そう話される深町先生は、日々どのように、アクアリウムとお付き合いいただいているのでしょうか。
(東城)訪れる患者さんの年齢層はご高齢の方が多いのですか?
(深町先生)近くに大学や高校があるため、学生さんやお子さん連れの方が多いですね。
(東城)先生はお一人で一日何人位の患者さんを診察されるのですか?
(深町先生)今は少なくて70~80名ですね。
(東城)少なくて、ですか……。
(深町先生)
毎日患者さんは多く訪れますが雨が降るとガタッと減りますね。皮フ科の場合、季節で患者数がまったく違います。
特に夏場は虫刺されなどで患者さんが増えますね。若い方はニキビでも来院されます。最近では良い薬ができていますよ。
(東城)先生は皮フ科がご専門なのですか?
(深町先生)いえ、できることは何でも行います。
(東城)お子さんはいらっしゃいますか?
(深町先生)はい4歳の子がいます。
(東城)では、将来この医院を継いでもらえるのでしょうか?
(深町先生)いえあまり継いでほしくはないですね。
(東城)えっ、そうなのですか?
(深町先生)うちは家内も内科医なのですよ。
(東城)それなら一緒に仕事ができればいいですね。
(深町先生)
家内は大きな病院に勤めていますので、なかなかそういうわけにもいきません。でも、そこからいろいろな新しい情報を得る事ができます。ここに二人で一緒にいると、そういう情報等が入らないので、結局、本などの情報だけに頼ってしまい不安になりますよね。
(東城)
こちらにあるアクアリウムは、水槽を置く前と置いた後で何か違いがあるのでしょうか?
(深町先生)意外と中年男性に人気がありますね。
(東城)中年男性ですか?
(深町先生)もちろんお子さんには大人気ですよね。小児科だと熱があったりすると思いますが、皮フ科の場合、ほとんど元気なので、水槽に一直線です。
(東城)
そういう意味では病院が楽しい場所になりますね。受付カウンターにも小型の水草水槽があり、奥には90cmの海水魚水槽があるので、受付の看護師さんが患者さんの「まだかな~」の視線がなくなったと話してくれました。
(深町先生)それはそうだと思いますよ。
(東城)深町先生から他の病院にアクアリウムのアピールをしていただけませんか。
(深町先生)やはり小さいお子さんは、「アクアリウムがあるから病院に来てくれる」ということにはなりますよね。
(東城)先生は当然西洋医学として治療を行うわけですが、患者さんが治療前にアクアリウムを観ることによって治療がスムーズになる事はないでしょうか?
(深町先生)どうでしょうね。正直、そのように考えたことはなかったですね。それでも待合室で待っている間は、やはり水槽を見ることで落ち着くと思います。
皮フ科の場合、ほとんどその場で何らかの結論をだしてあげなければなりません。血液検査で結果を後回しにする事ができません。
「この薬を何日位使えば治りますよ」と伝えなくてはいけないので、待っている間は、緊張もすると思います。
(東城)緊張にはアクアリウムがいいですね。では深町先生はアクアリウムで癒されますか?
(深町先生)はい、僕はアクアリウムが大好きです。もともと好きだったのですけど、ショッピングモールに行った時に水槽があって、そこに子供がずっと張り付いているのを見た時に、「うちにも置いた方がいい」と思いました。
(東城)
私もアクアリウムは、子供さんに対して命の大切さを教える教材として、とれも良い物だと思っています。
小さい魚ですから死ぬ場面も見なければなりません。しかし犬や猫等の動物と違って、死んだ時のダメージは少ないのです。ただ、そんな小さな命であっても、死んだら元に帰らないことは理解してもらえると思います。
そこで命を大切にする心を育てたいですね。そういう意味で、アクアリウムはお子さんに愛情を伝える最適なアイテムだと思っています。先生のご自宅にもいかがですか?
それはそうと、先程からあちらで大変明るいスタッフさんたちですが、アクアリウムを置いて皆さんに何か変化は見られますか?
(深町先生)スタッフ同士が魚を観察することで会話が確実に増えましたね。
(東城)それはアクアリウムの魚達が看護師さんスタッフと先生をつなぐ絆になったわけですね。最後にこちらの医院のアピールなどはありますか?
(深町先生)新聞に載ったりすると、多くの人が押し寄せるので広告等は出していません。
あまり広く手を伸ばさずに、口コミ等で地域の人達に喜ばれる医院でありたいですね。
(東城)先生の言葉で「水槽は待合室にいいですよ」と伝えてもらえますか?
(深町先生)とってもいいものですよ。でもどこの待合室にもあったら差別化できなくなりますね(笑)
(東城)ここの水槽の前にはお子さん用の踏み台も深町先生が用意してくれていました。
本当に素敵なクリニックでした。
【ふかまち皮フ科クリニック】
807-0825
福岡県北九州市八幡西折尾3-3-22 折尾メディカルビル2階
TEL 093-602-4475
URL http://www.fukamachi-clinic.com/index.html
東城 久幸(とうじょう ひさゆき)
水景デザイナー 株式会社アクア環境システムTOJO
代表取締役会長
日本観賞魚振興事業協同組合会員
1957年東京(高輪)生まれ
1977~1990美容師(経営)
このTOJOグループの季節誌「アクアリウムセラピー」は無料にて配布致しております。ご用命はお問い合わせフォームよりお気軽にご希望下さい。
(代筆)
TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西