2016.09.27
水槽の設置場所は、様々なシーンにマッチするようキャビネットの色を周囲の雰囲気と同化させたり、目立たせるために逆の色彩を選んだりすることができます。
水槽内の仕様も淡水の熱帯魚でしたら緑いっぱいの水槽空間に白や黄色い熱帯魚たちが泳ぐ目の保養になるような色彩になります。
今回は、マンションのエントランスに設置しているサンゴの入った本当の海の中をイメージさせる海水魚水槽をご紹介したいと思います。
こちらのマンションは、よくCMでも見られるブランドのお客様です。
一面、大理石調の高級な空間に幅1m80cmの水槽を置いています。
この場所は、入居者さまや業者さんなど出入りが最も多い場所に置かれているため、皆さんから注目を浴びています。
また、近くに川が流れており遊歩道があるため、夜になると水槽の照明が青く周囲を光らせ、歩行者の皆さんからもよく見える水槽です。
このような人が頻繁に出入りする空間では、サンゴの発色はついつい魅力に引き込まれてしまいます。
例えば赤いサンゴでしたらこのようものがあります。
ゆらゆら径や・・・
真っすぐ上にボリューム感のあるもの・・・
など個々の特徴も違えば、発色も違うのでついその魅力に目が奪われてしまうのですね。
毎週、メンテナンスの際に入居者さまより多くお言葉を頂きます。
「いつも綺麗にして下さってありがとうございます。」
「何か新しいお魚入りました?」
「このエビお子さんに大人気だね。」
など。
そして、一番多いのはお子さんからの質問です。
「お兄さんはそこで何をしているの?」
お掃除屋さんでもありませんので「掃除しているよ」と言うのも何か違いますし「デザインしているよ」と言っても理解されないと思い、今のところ“水槽を綺麗にしているよ”とお応えしています。
お子さんは本当によくお魚の特徴を見ています。
こちらの水槽には大きなナンヨウハギと小さなものが一緒に泳いでいます。(ナンヨウハギは、ファインディング・ドリーの主人公です)
「大きい方がね、大きいくせに近寄るとすぐ隠れるんだよ!変だね。」などといろいろ教えて下さります。
この水槽は、夕方から照明が点灯し、徐々に外が日暮れに近づくと、ひと際存在感を発揮します。ブルーを基調とした照明とホワイトを混ぜたこの色は、水の揺らぎも加わり、底砂をキラキラと反射させております。
その中に泳ぐお魚たちはナンヨウハギを筆頭に様々なスズメダイの仲間を散りばめた色彩豊かな空間に創り上げました。
これは、「タマイタダキイソギンチャク」です。
メタリックグリーンと穂先がピンクの少し珍しい種類です。
そのイソギンチャクには、クマノミが戯れイソギンチャクから顔を出したり潜ったりしている姿は見ていて飽きません。
小さな空間を切り取っても見どころ満載、遠くからでも目立つこの水槽の設置場所はマンションのエントランスを発信基地としたこの界隈の注目になっています。
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TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西