2016.10.06
美術館にいるようなアクアリウムの映る素敵な映画をご存知ですか?
私の趣味なのですが、アクアリウムはもちろんのこと(仕事ですので)映画をたしなんでおります。
最近は、仕事詰めでゆっくり映画に行けないため、趣味でコレクションしているDVDやブルーレイでお休みがあれば部屋で観るなどしております。
主に戦争系(海外や古代・日本史)をたくさん持っていますが、恋愛系も観ております。
私の感覚として何か情熱のあるものに興味を惹かれてしまうようです。
今回はその中でも古くからのコレクション“ロミオ&ジュリエット”をご紹介します。
この映画との出会いは20年程前でしょうか。
主演のレオナルド・ディカプリオがロミオ役をしているのでご存知の方もいらっしゃられるのではないかと思います。
ストーリーが“権力と権力のはざまで争う中の結ばれぬ愛”を現代風に表現したお気に入りです。
ジュリエットと出会うシーンが特に印象的でそのシーンに美術館にあるようなアクアリウムが映ります。
二人は、その水槽越しに久々の出会いに興ずるのです。
そのシーンはまさに美学です。
出会えぬジュリエット、愛とのはざまに悩むロミオ、ふと映り込むアクアリウムのその先にジュリエットが!!
こんな恋愛に出会えることは素晴らしいなと思います。
アクアリウムの中もとても創り込まれてると思います。
映画でも色彩が映えるキイロハギが群泳して泳いでいたり、タテジマキンチャクダイやサザナミヤッコなどの中型のヤッコが存在感を引き立てたり、小さなスズメダイを散りばめたりと、バリエーションが様々なので実際に見ると感動することでしょうね。
そして、その先に愛する恋人が写るのです。
もしかすると、今手掛けているお客さまのアクアリウムでも同じことがあったのなら、デザイナーとして冥利につきますね。
ロミオ&ジュリエットのようなシーンは多くは無いかもしれませんが、私たちの手掛けるアクアリウムを見て癒される方や病気と闘う勇気をもらっている方や疲れた体を心身ほぐしてくれるものであるとの思いを持ってメンテナンスとデザインをさせて頂いております。
デザインなどの表現をする仕事に身を置いた者は、お金儲けの目的であったり、権力を誇示しるものではあったりしてはならないと思います。
東京都も連日悲しいニュースが続いていますが、何かを形として表現する者は自らを犠牲にしても相手(お客さまはその先のアクアリウムを愛してくれる方)を愛する気持ちが大事と私は思います。
そのような魂をこめて表現したものは、きっと相手の心を感動させるものだと私は願っております。
またの機会にも私の趣味である映画を通して感じた思いをお伝えできればなと思います。
TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西