2016.10.27
2016年10月も後半を迎え、北から徐々に秋の色合いが深まる季節になりました。
日本には四季があり、時代を問わずその風情を日本人は楽しみ慈しんできました。
昨今の日本ではハロウィンなどイベントを通して秋の風情を感じるのが都会の楽しみ方のようですが、草花の色彩で季節を楽しむことは感性も豊かになりますし、心にゆとりが生まれます。
写真のアクアリウムは、浅めの水槽に季節の花を飾った
“テラリウム”というものです。
高級メガネサロン様に設置してあるこの水槽は横に長いテラリムでは大型の仕様です。
この水槽は、幅が1m50cmありますので、お店の外からでも不自然なく目立つ迫力があります。
メガネサロン様ですのでフレームの歪みや度の補正などのお客様がお越しになられて待たれている間、アクアリウムをじっと眺めてられます。
待合室などに設置してある水槽をメンテナンスさせて頂く際、ふと気付くことがあります。
それは、アクアリウムのない所で待ってられる方はスマホを眺めて下を向かれている状況を目にしますが、アクアリウムのある待合室では、スマホより水槽を眺めている方がほとんどです。
スマホより魅力があるようですね!
そして、お客様がお魚のことを私よりも知っています。
「この子おおきくなったよね~」とか「お腹パンパンだからもうすぐ産まれそうね!次に来た時は赤ちゃん見られるかしら。」などの会話がはずみます。
水槽には可愛い熱帯魚たちが泳いでいます。
プラティー:赤・白・青など様々な色彩を持つ種類があります。メダカの仲間で繁殖力は高く水槽の中でも赤ちゃんを見ることができます。
グッピー:オスはシッポがヒラヒラした美しい姿をしています。赤・青・黄色と様々なしき色彩や模様を持つお洒落な魚です。
国産のグッピーは、「モスコーブルー」や「ブルーグラス」・「イエロータキシード」などといったブランド名も持っているブリーダーの方も多いお魚です。
トランスルーセントグラスキャット:この水槽では可愛い路線をいくのかと思えば、こんなホネホネのお魚も泳いでいます。このお魚は、半透明の体を持ったナマズの仲間です。気持ち悪いという方もおられるかもしれませんが、お子様には大人気です。
待合室というと“待たされている”ということをお持ちの方もおられますが、“待つことを楽しんでもらいたい”ということをお勧めしたいと思います。
現代人は、時間と会話が少ないように感じる寂しいもののようですが、アクアリウムというインテリアを通して時間や会話を少しでも増やして頂ければと思います。
TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西