2017.05.09
四角い水槽ではなく、円形や、扇形やL字型、さらに演出まで入ったアクアリウムが何故、その空間に設置するに至ったか?今回はそんなストーリーです。
お魚を飼ってみたいという方は、一度は熱帯屋さんに行ってどんなお魚がいるのかなぁとディスプレイされている熱帯魚たちを眺めながら店員さんに「初めはどんな水槽で飼育したらいいですか?」と相談した記憶があるのではないでしょうか?
初めは30cmくらいの小さな水槽を紹介されて数匹の熱帯魚を飼って「いいなぁ~」ってずーっと眺めていたら、いつの間にか時間が過ぎていたなんてことも熱帯魚と生活するとよくある話です。
小さい水槽でお魚たちが元気に泳いでいると、次は60cmくらいの水槽でもっといろんな種類のお魚たちを飼ってみたいなぁと思い、ワクワクしながら熱帯魚屋さんに足を運ぶ。
次は難しい魚や、大きな魚を飼ってみようと90cm以上の水槽にトライしてみるなど、アクアリウムって不思議と大きい水槽に憧れていくもののように思えます。
私自身も中学生の頃にその魅力にハマってしまった一人でした。サラリーマン時代は忙しく、週末もゆくり休んだり外へ遊びに行ったりとなかなか熱帯魚の世話ができず、小さな水槽で数匹を飼育するに留めていましたが、それでも自分の落ち着く空間に熱帯魚がいる生活は癒しそのものです。
今回は、こんなストーリーで変形した特注水槽に至るものです。
四角い水槽ではなく、円形や、扇形やL字型、さらに演出まで入ったアクアリウムが何故、その空間に設置するに至ったか?
1,円形水槽
円形水槽は、その名前の通り丸い円柱・円筒の形状をした水槽です。
カーブのかかったこの形状は、水中のお魚やデザインを大きく見せる効果があります。「迫力のあるアクアリウムを置きたい」「大型魚を入れた格好いい水槽を置きたい」というご要望を元に場所の広さや高さ、ご予算などを考慮しています。
■ポイント:四方向パノラマの魅力!
円形の水槽の最もの魅力は、どこから見てもお魚が見られるパノラマの迫力感です。お子さんはお魚を追いかけてグルグルと水槽の周りを歩いて夢中になります。
大人の方も、見る方向によって異なる迫力あるデザインとその間を縫うように泳ぐ大小様々なお魚に魅了されます。
■オススメのスペース
この水槽のパノラマ感を肌で感じるスペースは、比較的広いところを要します。エントランスや待合スペースなど人通りがあり、導線を妨げないようなスペースでご検討の際にご提案させて頂いております。。
2.扇形水槽
扇形とは、その名の通り“おうぎ”を開いたような形状のものです。
水槽では、半円のように見えます。半円よりもろ過(水をきれいにする)のスペースが取れること、円形水槽のように水中のお魚やデザインを大きく見せる効果があります。
■ポイント:コーナーの壁と一体化したスタイリッシュ・フォルム
扇形水槽の魅力は、壁のコーナーなど余ったスペースを最大限に有効活用した点にあります。置くスペースのない部屋でも上手に活用することでインテリア性の高いアクアリウムで満たすことができます。
■オススメのスペース
写真のようなコーナーの余ったスペースには最適です!
エントランスやお店のコーナーなど人の導線を避けたスペースを有効活用できます。
3.演出がかった水槽 ~その① 特注テラリウム~
背面を高くしたこの水槽は滝やミストの流れる演出を施せる、TOJOオリジナルのアクアリウムです。
自然観があることはもとより、置く場所それぞれに特注で水の流れを演出しますのでオリジナル性が高く、二つとないデザインを楽しんで頂いております。
■ポイント:壁を上手く隠せる背高のインテリア
一般的な水槽とは違い、背面を高くした水槽自体のデザイン性が注目度のあるおしゃれな水槽です。
背面の壁を隠すことができます。
背面が高いため、滝を演出しても水漏れの心配がなく、上から下へ注がれる水の流れやミストが自由に演出できます。
■オススメのスペース
最も目立つ空間へ設置されるケースが大半です。
背面を高くした構造によりオフィスのパーテーション代わりに活用さえている実例もあります。
クリニックさまなどの医療機関では、待合室を華やかに演出したいといったご要望から製作させて頂くケースもございます。
4.演出がかった水槽 ~その② 特注アクリル水槽~
アクリルを用いた水槽は、様々な演出をするのに最適な素材です。
写真のアクアリウムは、水槽の前面に水が流れ、その流れをライティングで魅了する演出をしています。
幅1m50cm以上の水槽でお造りさせて頂いております。
また、写真のような形状のデザインも特注でデザインします。
このアクアリウムは、ソファー代わりになるものです。特徴的にカーブを施したこの形状は座っていても水中をよく眺められます。
■ブレイクタイム ~特注水槽で泳がせたいお魚シリーズ~
1.女性に大人気!~ハリセンボン&コクテンフグ~
フグの仲間は大小問わず女性やお子さんに大人気です。
中でもトップ級の人気者は写真の“ハリセンボン”です。
愛嬌たっぷりのハリセンボンですが、皆さんがイメージされるプクプク&トゲトゲはなかなか見られません。危険を感じた時以外にはイメージのようなフォルムにはならないので見ることができたらレアですよ!(ハリセンボンにはストレスがかかってしまうのであまり見られない方がよいかもしれませんね。)
一方、このコクテンフグはまた愛嬌たっぷりのフグです。
普段は泳ぎ回るというより、メタボな体を岩の隙間で引っかけているような感じです。エサが落ちてくると動き出してどの魚よりも必死にエサを食べます。気ままな性格がまた虜になってしまいます。
このフグの仲間は海水魚のデザインでお入れさせて頂いております。
2.海水の大型魚“ヤッコ”の魅力
体長40cmくらいの水槽内では大型魚と言われる種類は独特の色彩をもったお魚がたくさんいます。その中で、“タテジマキンチャクダイ”をご紹介します。
この模様、自然に作られたとは思えない色彩ですね。
ヤッコという種類の海水魚にはこのような独特の色彩の持ち主がたくさんいます。
金額も希少性により、数万円から数十万円まで幅広く、マリンアクアリストが憧れるお魚も数多くいる種類です。
タテジマキンチャクダイは1万円前後とこの種類の中では手ごろで飼いやすい種類です。是非この色彩に魅了されてみて下さい。
3.熱帯の楽園“王道エンゼルフィッシュ”
エンゼルフィッシュは、一度は聞いたことのあるお魚ではないでしょうか?
ヒレの優雅さや泳ぎ、熱帯魚の王様とも言える泳ぎは堂々たるものがあります。
写真のエンゼルフィッシュは“プラチナエンゼルフィッシュ”と言います。
グリーンいっぱいの水中空間で映える魅力は他の熱帯魚を圧倒します。
他にもマーブルやゴールデンダイヤモンドといったキラキラと輝く素敵な種類がたくさんおります。
~ブレイクタイムおわり~
何故、特注のアクアリウムを選ぶのか?特注で創るほどのアクアリウムの価値って何でしょうか?
それは、“他にはないオリジナリティ溢れるデザイン性の高さ”です。
アクアリウムを中心に集客や嗜好性を考え、導き出された答えが特注のアクアリウムなのです。
ただ、趣味で特注を選ぶのではなく、このアクアリウムを中心にお店やクリニックの運営がなされるという戦略性も兼ね備えた・・・それが特注水槽です。
来客・来院される方の心を掴み、リピーターとして「またここに来たい」を創りだすことが私たち水景デザイナーの仕事でもあります。
いかがですか?少しでもご興味を持って頂けたのであれば幸いでございます。