2016.09.19
今回はお魚を飼育されている方なら誰もが一度はやったことのある水槽の水換えについて書いてみます。
さて、なぜ水槽のお水って交換しないといけないのでしょう?
コケがたくさん付いてきたから。
お魚を眺めると病気が出始めたから。
ベテランの方なら、様々な試薬で数値が正常でないから
など理由はたくさんあります。
水槽の水換えは、人間で言うところの゛デトックス゛と同じです。
美容にお詳しい方なら様々なデトックスの方法をご存知と思いますが、私もぬるいお風呂で塩風呂をしたり、1日2リットルくらいの水を飲んで体の循環を整えたりしています。
アロマテラピーを受けてリンパの流れを良くするなんて方法もありますね。
人間は様々な方法を試してご自分に合う方法を探すことができますが、お魚はそうはいきません。
たくさん食べた分、お魚は糞をしますし、エサを残せば水は汚れます。
コケは水道水に含まれるリン酸と光が結合すると生えやすいので強い光はいっそう、固いコケが水槽面いっぱいに生えてきてしまいます。
添加剤なども過多に使用するとサンゴの開きが悪い状態や、お魚が調子を崩すこともあります。そんな時は水槽もデトックスしてあげるのが一番です。
たいていの状態は、水換えを毎週一回行うことで改善していきます。
数ヶ月放っておいて、一気に水換えするリセットという方もいらしていますが、一気に水質を変えることは、お魚への負担が大きいのです。
毎週1/3から半分の水換えで汚れだけ抜いてあげるとお魚の病気は少ない状態を維持することができます。
クリーナーホースというメンテナンス器具を用いて底砂の中の汚れだけを吸い取ります。汚れは見た目ではっきり分かるくらい濁った色をしていますので透明になりきるまで吸い続けます。底面フィルターの周囲や流れが悪そうな箇所は特に汚れが溜まりやすいので入念に取り除いていきます。
石や岩の下も定期的に汚れを取り除きます。
海水魚の場合は、ライブロックの空洞などにもクリーナーホースをあててあげると濁った白い汚れが抜けていきます。(バクテリアの死骸や汚れが溜まってしまうのですね。)
そして、その他のメンテナンスやデザインを行ったあと新しいお水を注いでいきます。
お水は通常のメンテナンスでは水道水を用いますが、お客様によっては浄水器を通した不純物の少ないお水にしたり、一部RO水と言われる不純物の含まない純粋を用いたりします。
私どもレミニセンスでは、毎週お客様にお伺いしてメンテナンスをさせて頂く理由の一つです。
「毎週来られても…」「毎週スケジュールが不定だから…」と言われていたお客様もいらしていました。その場合は、都度スケジュールを調整させて頂くこともさせて頂いておりますし、鍵をお預かりする契約をさせて頂いていることもあります。
【お客様が管理する水換えのデトックス効果】
こちらのお客様は私が管理するアクアリウムとは別にお客様自身が管理されているアクアリウムが2台ありました。
立派なサンゴがたくさん入ったアクアリウムです。初めはどのようなサービスが受けられるか試された部分もあったかと思いますが、ご自身で管理されている水槽のことは会話にでることはありませんでした。
半年ほどメンテナンスを継続頂いたある日ご相談を頂きました。
「うちの水槽さ~病気が出て魚がすぐに死んでしまうんだよ。一度見てくれない?」
と。以前より毎週メンテナンスにお伺いしている時に「水槽の魚が調子が悪そうだなぁ。」とは感じておりました。でも、水換えの頻度やろ材、底砂のメンテナンスの頻度が分からないため、アドバイスのしようがありませんでした。
今回、せっかくチャンスを頂きましたので徹底的に診させて頂くことに致しました。
その水槽では、2週に一度大幅な水換えをしているようですが、底砂やろ材は雑菌の温床になっていました。
雑菌が増えると、お魚はたちまち丈夫でも病気に至り、死んでしまいます。
ですので、徹底的に底砂の清浄とろ材を丸洗いし、定期的(毎週)に水換えを始めました。最初はh不安げだったお客様も安定感に信頼を下さり、この2台の水槽は私が管理させて頂けることとなりました。
お客様からも「相談して良かったよ。何でもっと前に言わなかったのかな。」と信頼関係を築くことができました。
この事例のように様々なご不安を一つ一つ解消していくこともお客様との関係作りと考えておりますのでレミニセンスにご要望の際は何でもご相談下さい。
いつもキレイなデザインで元気に泳ぐお魚たちを見られる
喜びは本当に癒されますよ。
アクアリウムのレンタル、デザインはレミニセンスにお任せ下さい。
TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西