2017.01.17
一度は海水魚を飼ってみたい!
そう思われる方は少なくありません。それでも、海水魚は様々な器具を購入したり、塩を水で溶かして比重を測ったりしてなど難しいイメージを持たれている方も少なくないと思います。
私がデザイナーとして駆け出しの頃、私が属するTOJOグループの東城先生はこう言いました。 「一度飼いたいと思った魚をビンで一日飼ってみなさい。案外元気に泳いでいるものだよ。」
そう!海水魚はシンプルに淡水魚を飼う感覚でまずは始めればよいのです。
私が担当させて頂いている海水魚のお客様で最も小さなものはハーフムーンというTetra社(現スペクトラム ブランズ ジャパン社)から発売されている幅30cmの半月型の水槽です。
ハーフムーンアクアリウムシリーズ:
http://spectrumbrands.jp/aqua/products/aquarium/aquarium15/
この水槽はインテリア性が高いため、駆け出しの頃は無料で体験して頂き、美容室やマッサージ店、クリニック、飲食店など様々な所で設置し、楽しんで頂いております。
そんな海水魚ですが、皆さんのイメージはどのようなお魚でしょうか?
こんな写真のお魚はイメージされませんか?
このお魚は「ハタタテダイ」といいます。
タイ(鯛)と名前が付いていますが、チョウチョウウオの種類に属しています。
名前の由来は、旗を立てて優雅に泳ぐところから来ています。
写真のハタタテダイは、この旗が少々短めですが、水槽内ですと、どうしても狭い場所をくぐろうとするので旗が切れて短くなってしまいます。
海を泳ぐハタタテダイは、それは優雅な旗を持ち、自分の全長よりはるかかに大きな旗をなびかせ泳ぎます。
エサもよく食べます。音を立てて粒エサを吸い込む豪快さは見ていて気持ちが良いほどの食べっぷりです。
また、このハタタテダイは混泳についても経験上問題はありません。1m20cmくらいの水槽内で2~3匹ほど泳がせると海のイメージの強い水槽のデザインになります。
こちらの水槽では、大きなハタタテダイとルリヤッコやタテジマヤッコなどの小型ヤッコ、ベラの仲間やハナダイたちと入っています。
一番大きなハタタテダイは、見る人の目線を独り占めです。
チョウチョウウオの仲間は、安価で美しい個体を購入できるというメリットはありますが、どうしても気にしてしまうのが、白点病などの病気にかかりやすいことです。
いかに水を綺麗に管理してもチョウチョウウオ自身が状態を崩して白点病になりがちです。(実際に海の中にダイビングする方も海の中でも白点病が出ているくらいだよとお話し下さりました。)
そのように少し繊細な部分も合わせ持っておりますので、ご購入を希望される際はショップの店員さんに入荷からの状態やエサの食べっぷりなど伺ってなるべく安定した元気な個体を選びましょう。
ハタタテダイはチョウチョウウオの中では丈夫な方ですのでしっかり安定した個体をご購入されれば、元気いっぱいの姿を長くみられることでしょう。
TOJO東京 レミニセンス
水景デザイナー 小西